京セラ製AirH"PHONE「AH-K3001V」でWindowsマシンを「Mobile Control」というアプリケーションを使ってリモート操作してみようというものです.シェアウェアですが,お金を払わなくても起動後30分は利用できますので,遊んでみる分には問題ないです.まぁ,バリバリ使うんであればきちんとシェアしないと駄目でしょうけどね….で,ここまで無理をしてリモート操作なんてことをしなくてもいいんですが,もしかしたら緊急に自宅のパソコンの情報が使いたいときがあるかもしれません.ビデオの予約とかね(笑)!そんなこといっても緊急のときだけ自宅のパソコンをつけるなんてことはできないような気もしますが….なんにせよこういうこともできるんだよということで記事を書いてみます.ちなみに,別に「AH-K3001V」でなくてはいけないなんて話はこれっぽっちもなくて,ブラウザを搭載しているケータイならなんでもいいんですけどね(^^;
設定(下準備)
Windowsを携帯電話からリモート操作できるアプリケーション「Mobile Control」をダウンロードして,インストールします.とはいっても,圧縮ファイルで配布されているので解凍して適当なフォルダに置いておけばいいだけです.解凍したら下にある実行ファイルから起動します.
起動するとこんな感じの画面が出てきます.とりあえず,設定をするために「接続設定」のタブに移動します.
設定は簡単で,接続用のパスワードを決めて携帯電話の画面の横解像度を設定したりできます.ポートとかも決められるのでこの辺りは適当に決めてしまいます.今回はポート80でやってみましょう.すでにApacheなどのHTTPサーバを利用していたりするとポート80は利用できないので,その場合は他のポートにしましょう.空いていればなんでもいいとは思います.
また,リモート操作したいパソコンがルータなどを介している場合はルータの設定をします.リモート操作したいパソコンが外からアクセスできるように穴をあけてやります.今回の場合はポート80をあけてやります.以下の画像は京セラのワイヤレス対応ルータ「METOR KY-BR-WL100」の設定方法です.「セットアップ」→「拡張設定」→「仮想サーバ」にて,プライベートIPにはリモート操作したパソコンのローカルIPアドレスを指定し,ポート番号を80に指定します.
さて,準備ができたので「Mobile Control」を接続可能な状態にしましょう!最初に起動したときの画面に戻り,そこで「接続」ボタンを押せばいいだけです.「接続をスタートしました」とでればOKです.今回はもちろんシェアしていないので,30分しか使えません(笑)... 後,これをやりたかったためにWindowsを起動しっぱなしにするのでairproxyを使いたい人を募集しただけだったりします.だから,ずっとairproxyを使った圧縮サーバを提供する気はなかったり….
実際に接続できるか確かめておきます.私の場合はダイナミックDNSを使ってドメイン運用しているのですが,通常はグローバルIPアドレス直打ちでいいでしょう.リモード操作したいパソコンから「UPTOP」などの環境変数を表示するサイトに行けばグローバルIPアドレスがわかります.グローバルIPアドレスが「***.***.***.***」だとすると「Mobile Control」にアクセスする場合は「http://***.***.***.***:80/」となります.「:80」という部分は先程設定したポート番号なので適宜変更してください.パソコンからアクセスできたらOKでしょう.上記アドレスをメールなどで「AH-K3001V」に送っておけば簡単にアクセスできるので送っておきます.
リモート操作してみよう
準備ができたので「AH-K3001V」からアクセスしてみます.先程メールで送った「http://***.***.***.***:80/」にOperaでアクセスしてみます.そうすると,下のようなパスワード入力画面が表示されます.パスワードを入力して送信してみよう!
するとリモート操作をしようとしているWindowsマシンの画面が画像として表示されます.はじめは中央が表示されるようです.「X=***/Y=***」というのが画面の座標のですね….数字ボタンが各方向への移動が割り当てられているので移動は比較的簡単にできます.
適当に移動してみます.やっぱりここが「Windows」だというのを示すにはいいのかなとか思ったりして(笑).スタートボタンが見えます.うん,バッチリです.ここでクリックするとちゃんとちゃんと画像がスタートボタンを押した状態で表示されます.
画像の下のほうには,クリックやダブルクリック,右クリック,ドラッグ,コピー,貼り付け,切り取り,ENTER,マクロというメニューが並びます.基本的にほぼ全操作ができるでしょう.もちろん,マウスジェスチャとかはできないでしょうけど(笑)!
さらに下には移動距離や画像の表示倍率,クリップボードへ送信する文字列などが表示されています.クリップボードに文字を送信して貼り付ければ文章なども入力できるようです.う〜ん,すごいですね(^^;
試しにはじめの画面に戻って,あるワード文書を開いてみます.「+」印の部分がマウスカーソルで示している部分です.開きたい文書の上に「+」を持っていってダブルクリックを選択すると開きます.
思わず「おぉ〜」と言ってしましました(笑)!とても快適に操作できているわけではありませんし,これを外でやりたいとは思いませんがなんとなく感動です.文書も編集できるし,保存もできました.かなり時間かかったけどね(^^;
マクロを使ってみる
恐らく実際に利用するなら「マクロ」機能を使うべきでしょう.ある操作を覚えさせておいて,それをケータイからボタン一発で動作させることができます.操作を覚えさせるのも簡単にできるようになっていて,「マクロ」タブで「記録開始」を押してから覚えさせたい動作を実際にやるだけでいいようです.マクロ名をわかりやすいものにしておけばケータイからそのマクロを実行するときにも便利です.試しに「グループ1」の「マクロ1」にairproxyの再起動のマクロを覚えさせてみます.
AH-K3001Vのほうではメニューの「マクロ」をクリックすると「グループ一覧」が表示され,グループを選択するとそのグループの「マクロ一覧」が表示されます.ここで先程のairproxyを再起動するマクロを実行したところ確かに再起動されていました.うん,これは設定させしておけばかなり使えますね!
まとめ
最近では,NTTドコモから「FOMA対応のビジュアルコントローラ」などがモニター段階だが出てきたりしているが,下準備さえがんばればこのようなソフトを使ってパソコンから各家電などを操作することも可能だろう.そういう意味ではかなり面白い使い方ができるのではないかなという気はしている.特に普通に操作するのはちょっと辛いのだが,マクロ機能さえきちんと設定しておけばそれなりのことはできるだろう.このソフト自体は特に新しいものではなくAH-J300xVが発売された後に一度取り上げたこともあるのだが,AH-K3001VでQVGA画面という解像度が広がったもので操作するとより使いやすいというのもあるし,試してみたかったものである.ただ,よく考えたらFOMAのパケ・ホーダイや1xWINでもできるんだよね(笑).ということで,折角パケホーダイにしている無駄なSH900iでもやってみたが,普通にできてしまった(^^; ありゃ...