なんでもできるぞぉ〜なケータイ端末AirH"PHONE「AH-K3001V」で着うたもどき(以下「着声」)もできるようになりました.MacOS X用ドライバに続きユーザーによる力はすごいですね!ファイル変換アプリを公開してくれた作者さんおよび着声ファイルの解析を行ってくれたみなさんに感謝です!以下,簡単ですが着声ファイルの作り方とかをまとめておきます.大まかな流れとしては.adpというファイルを.wavや.mp3ファイルから作成し,それを.dxmというファイルに変換して,ユーティリティやウェブ上からAH-K3001Vに転送もしくはダウンロードして,着信音に登録するという形になります.
.adpファイルを作る
まず,CDなどから.wavや.mp3などの音源を.adpという拡張子のファイルに変換します.これはフィリプスの「mobile PhoneTools」というアプリケーションに含まれる「MMCenter.exe」というものでできるようです.また,沖電気の「OKI ADPCMPLAYER」というアプリケーションでも変換できるようです.各自どちらかをダウンロードしてインストールします.MMCenterのほうが多少簡単なんでしょうかね….OKI ADPCMPLAYERはやや不安定かつ初心者向けではないような感じなのでMMCenterで今回は作ってみましょう.それぞれ探しにくいのでアプリケーションに直接リンクを張っています.クリックすればダウンロードをはじめると思います.
mobile PhoneToolsのインストールは適当に規約に同意(Accept)していけばなんとかできるかと(笑)!基本的にはダウンロードしたファイルを解凍して,Setup.exeからインストールするだけです.インストールした後は,MMCenterを直接起動するかmobile PhoneToolsを起動してから右側にある「menu」ボタン→「Tools」→「Multimedia Center」をたどってMMCenterを起動しましょう.mobile PhoneToolsから行く場合は,mobile PhoneToolsを起動したときにケータイとの接続方法を問われますが,キャンセルで逃れないと駄目なようです.当たり前なんでしょうが,AH-K300VをUSB接続しててUSBを選択しても駄目でした(^^; 私はMMCenterを直接起動しています.起動したら左にあるMMS Studio/Image Studio/Melody Studioのうち「Melody Studio」を選択します.
このアプリケーションは.wavと.mp3から.adpに変換できるので変換したい目的ファイルを開きます.ファイルを開くと下にある波形が現れていきなり再生されます.とりあえず,うるさいのでストップ(笑)!ストップしなくても問題はないです.このまま「Save as」で.adpファイルを選択してしまうと1曲まるまるな大きなファイルサイズの.adpファイルができてしまします.もちろん,元の.wavや.mp3のほうをあらかじめ編集して短くしておく場合はそれでいいでしょう.そうでない場合はここでファイルを短く切って変換しましょう.簡単なのは波形の上にある時間軸の部分をクリック&ドラックする方法ですかね….赤い線がはじまりで黒い陰の終わりが終点です.図では曲のはじめから30秒あたりのところまで切り抜いた場合の例になっています.これで上にある「Save selection as...」を押して「OKI ADPCM (*.adp)」を選択して,ファイル名を決めて保存します.領域選択は時間軸の上にある←とか→とかの矢印のアイコンを押して微調整もできます.これで.adpファイルへの変換は完了です.
.dxmファイルに変換する
.adpファイルを.dxmファイルに変換するにはAirH" PHONE うpろだにある「京ポン着うた変換アプリdxm→lzh」を使います.ファイルをダウンロードして,解凍します.このファイルはややこしいですがLZH形式の圧縮ファイルなのでアーカイバ(ファイル圧縮/解凍アプリケーション)を利用して解凍してください.解凍できなかったら拡張子を.lzhにしてもう一度試してみて下さい.解凍すると3001dxm.exeと3001dxm.cというファイルができますが,.exeのみ必要で.cというほうは普通の人はいらないので削除してしまっても大丈夫です.3001dxm.exeはコマンドラインから利用します.3001dxm.exeのほうもどこに置いても大丈夫ですが,利用(説明)するときに便利なように今回はMy Documentsに置いておきます_| ̄|○
WindowsXPや2000などでは「コマンドプロンプト」というアプリケーションがどこかにあると思います(笑)!私の環境では「スタート」→「プログラム」→「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」のようです.たぶんですがこれを起動すると黒い画面がでてくると思います(しかも,作業フォルダはMy Documentsの1個上のはず).ここで,「cd My Documents」と打ってENTERを押します.次に,「dir」と打ってENTERを押します.このようにdirコマンドを使ったときに3001dxm.exeと着声にしたい曲の.adpファイルを同じフォルダにあればOKです.
そうしたら,次にようやく.dxmファイルに変換します.変換は‘3001dxm.exe 元の音声ファイル名.apd 着声にしたいファイル名.dxm’と打ちます.ここでは実際に「kidrock_s.adp」というファイルから「kidrock.dxm」というファイルを作成しています.なんか30秒くらいにしたつもりが20秒くらいになっているのはご愛嬌(^^)
後は,京セラの付属ユーティリティソフトでパソコンから転送するかウェブやメールでネットワーク経由で送信/ダウンロードしてAH-K3001Vに保存すればOKです.いまさらですが,着信音の設定はEメールの場合だと「メニュー」→「機能」→「音/バイブ(2)」→「着信パターン(2)」→「Eメール受信(3)」→「着信音(1)」→「データフォルダ(3)」で着信音にしたいファイルを選択します.下の写真は実際に先程作成した着声ファイルを再生しているところです.リンク先は3GP形式の動画になっているので注意してください.動画はAH-K3001Vでは見れません(^^; パソコンで見るにはQuickTimeなどをインストールしてください〜
まとめ
まだ作成するまでがなかなか長いですがバッチリ着声が作れるようになりました!とてもすらばらしいです!ただ,上でウェブ上にアップロードしてと書いてしまいましたが,著作権(自分の著作物でない)のあるものをオープンなウェブ上などにアップロードしたりして公開するのはやめましょう!さすがにこういった機能を京セラやDDIポケットがすぐに利用禁止にするようなことはないと思いますが,あんまり著作権を無視した行為が続くと利用できなくなるかもしれませんし(^^; また,折角作り方がわかったわけですから公式コンテンツみたいなのが出てくると多少は著作権を無視した行為が減るのかもしれません.コンテンツ系の会社さんにも期待したいところです.まぁ,マニアなユーザー率の多い京ポナーですからそういうコンテンツ業者さんが儲かるとはとても思えませんが(w マニアな人は自分で作りましょう〜
【追記】 2004-06-30 このページにある内容よりもより簡単にドラッグ&ドロップで着声ファイルを作成できるスクリプトも公開されました.複数のファイルを一遍に変換できたりするので便利です.使い方なども書かれているので以下の方法でもできなかった人はもう一度チャレンジしてみては!?