もくじ
- 概要
- 関連記事
- 次世代PHSシステム向け予備免許&実験免許取得
- ウィルコムが次世代PHSをデモ
- 19th PHS MoU Group
- 2.5GHz帯割当
- 次世代PHSがITU-R勧告を受ける
- 次世代PHSのために2.5GHz帯BWA周波数帯獲得に向けて免許申請
- 次世代PHSの規格書新版(revision2)が公開
- ウィルコムが次世代PHSについての事業展開資料を公開
- 次世代PHSがARIBにおける標準規格に策定
- 2.5GHz帯BWA事業計画の認定
- 2008年3月期第4四半期 次世代PHS 進捗状況報告
- 端末、ベースバンドチップ、バックボーンシステム、基地局のベンダ公表
- 次世代PHSシステムのウィルコムによるサービスブランド名が「WILLCOM CORE」に決定
- WILLCOM FORUM & EXPO 2008にてコンセプトモデル展示・セミナー開催
- Wavesat社CEOインタビュー
- ワイヤレスジャパン2008講演
- 2008年7月期 (2008年度第1四半期) 次世代PHS 進捗状況報告
- ITPro EXPO 2008 Autumnに出展
- XGP 公式ウェブサイトがスタート
- アルカテル・ルーセントのIPソリューションを採用
- 2008年10月期 (2008年度第2四半期) 次世代PHS 進捗状況報告
- 一行コメント
- Wiki内の“WILLCOM”関連ページ最新更新順(15件)
ウィルコムが進める次世代PHS。
概要
ウィルコムが2009年中に商用サービスを開始することをめざして開発している「次世代PHS(XGP; eXtended Global Platform)」システムについてのまとめ。次世代PHSは、現行PHSシステムと設備(基地局設置場所や電源など)を共用でき、容易にマイグレーション(移行)できる“マイクロセル”なワイヤレスブロードバンドネットワークとなる。通信速度として、安定して実測20〜30Mbpsが出せるようにする予定である。技術的には、OFDMAを利用し、MIMO、アダプティブアレイ、SDMAなどといったものを利用する。
2007年12月21日に、ウィルコムが2.5GHz帯広帯域移動無線アクセスシステム(BWA; Broadband Wireless Access)の事業計画の認定(免許認定)を受けた。周波数帯は2,545MHz〜2,575MHz (ただし2,545〜2,555MHzは2014年末まで制限あり) となる。今後は2009年4月にエリア限定サービスを開始、同年10月に全国展開を予定している。このサービスは「WILLCOM CORE」というブランドで行われる。サービス全般についてはWILLCOM/COREを参照。
- Official Website "XGP"
- WILLCOM
- PHS MoU Group
- 次世代PHS完全解説(AIR-internet-EDGE)
- WILLCOM(AirWiki)
- google:次世代PHS/google:XG-PHS/google:XGP
次世代PHSの主な特徴
- マイクロセルを前提とするがセルサイズを現行PHSより柔軟性を持たせる
- アダプティブアレイやSDMAに加えてMIMOに対応することでより周波数効率を向上
- 現行PHSシステムと設備(つまり場所)を共用して移行しやすいシステムとする
- 3G以上の(下り)データ通信速度、20Mbps以上 / 10MHz
- 上り速度10Mbps / 10MHz
- サブキャリア間隔は37.5kHz
- 2007年3月にITU-R (国際電気通信連合 無線通信部門) によるBWA勧告(ITU-R M.1801)を受け国際的な方式となった。また2007年12月12日にARIB (電波産業会) によって標準化認定を受けた (ARIB STD-T95。プレスリリース)。
次世代PHSの主な規格
| 次世代PHS | 現行PHS (含W-OAM) | |
| 周波数帯 | 1〜3GHz | 1.9GHz |
| 最高伝送速度 | 上下20Mbps程度 | 上下1Mbps程度(ただし、2008年時点では800kbpsまでの対応) |
| アクセス方式 | OFDMA+4TDMA/TDD | 4TDMA/TDD |
| キャリア周波数幅 | 1.25、2.5、5、10、20MHz | 300kHz |
| フレーム長 | 5ms(上下対称) | 5ms(上下対称) |
| 変調方式 | BPSK〜256QAM | BPSK〜256QAM(ただし、2008年時点では64QAMまでのみの対応) |
| 音声コーデック | SIP準拠 (RFC 2327) | G.726 ADPCM |
| セル構成 | フェムトセル マイクロセル マクロセル | マイクロセル マクロセル |
| 周波数有効利用技術 | アダプティブアレイ、SDMA、MIMO | アダプティブアレイ、SDMA |
| チャネル割当 | 自律分散制御方式 (DCA) | 自律分散制御方式 (DCA) |
「マクロセル」について
携帯電話サービスでは1つの基地局がカバーする半径により、「マクロセル」「マイクロセル」「ナノセル」「フェムトセル」などと便宜的に呼び分ける (定義があるわけではない)。現行PHSは「マイクロセル」を採用しているが、大体半径1km以下程度をカバーしている (500mW基地局の場合)。
2008年5月28日に行われた講演 (WILLCOM FORUM & EXPO 2008内) で、次世代PHSサービス (WILLCOM CORE) の当初のエリア展開には「マクロセル」を用いると言及された。次世代PHSの「マクロセル」は半径5km程度を想定している*1(講演で用いられたスライドによると7km程度)。
| 大きな丸が「マクロセル」。升目の一辺が2kmになる。 (ほんわかキリン本店(6/5)より) |
関連記事
次世代PHSシステム向け予備免許&実験免許取得
ウィルコムは、2005年11月29日に、米Adaptix社の協力のもと「OFDMA」技術を使った“次世代PHS”システムをウィルコムの本社がある虎ノ門地域のビル屋上に1ヶ所、屋内に1ヶ所のアンテナ・基地局実験設備を設置し、予備免許取得し、1年間の第1期実験を行う。
- 次世代PHSシステム向け予備免許の取得および実証実験について(WILLCOM)
- ウィルコム、次世代PHSシステムに向けて予備免許取得(Impress)
- ウィルコム、次世代PHSシステムの実証実験に向けて予備免許を取得(CNET)
- ウィルコム、次世代PHSの導入に向けて予備免許取得(ITmedia)
- ウィルコム、次世代PHSシステムの開発に向け実験予備免許を取得(RBB TODAY)
- ウィルコムが次世代PHSの実験開始へ,無線仕様はモバイルWiMAXと酷似(NIKKEI)
ウィルコムは、2006年1月27日に、同技術を用いた次世代PHSシステム向けの実験免許を取得し、実験を開始したことを発表した。
- 次世代PHSシステム向け実験免許の取得および実証実験について(WILLCOM)
- ウィルコム、OFDMAの次世代PHSシステムに向け実験局免許取得(Impress)
- ウィルコム、20Mbpsオーバーの次世代PHS。3〜5年後実用化(ITmedia)
- ウィルコム、次世代PHS開発のため実験免許を取得(RBB TODAY)
- 2.5GHz帯への展開をアピール,ウィルコムが次世代PHSの実験免許(NIKKEI)
ウィルコムが次世代PHSをデモ
- ウィルコムが次世代PHSをデモ、現状は下り2Mbps程度(Impress)
- ウィルコム、次世代PHSの公開実験。夏には最大20Mbpsの実現を目指す(Impress)
- ウィルコム、次世代PHSの公開実験──2.4Mbpsでの通信を実現(ITmedia)
- 次世代PHSの通信速度は20Mbps超へ--ウィルコムの新たな挑戦(CNET)
- フォトレポート:2008年以降に登場するウィルコムの「次世代PHS」の姿(CNET)
- ウィルコムが次世代PHSの公開実験,GyaOの動画もスムーズに再生(NIKKEI)
- ウィルコムが次世代PHSの実証実験を公開 平均2Mbpsの転送速度でGyaOやスカイプをデモ(NIKKEI)
- ウィルコム、次世代PHS公開実験 - 下り2.4Mbpsを実現(livedoor)
- ウィルコム、次世代PHSを公開――通信速度上下20Mbpsを目指す(ASCII24)
- ウィルコムの次世代PHSは20Mbps以上を目指す(FMOBILE@nifty)
19th PHS MoU Group
- ウィルコム、PHS MoU総会でW-SIMの魅力を世界にアピール(Impress)
- PHS MoU Group、世界のPHSを語る(Impress)
- 次世代PHSの世界普及を目指して──PHS MoU総会開催(ITmedia)
- ウィルコム、W-SIMの今後を語る(ITmedia)
2.5GHz帯割当
2.535GHz〜2.605GHzの70MHz分を次世代PHS、モバイルWiMAX(IEEE802.16e)、iBurstなど(802.20)といった広帯域移動無線アクセス方式を使ったサービスに割り当てる予定で、2006年9月中にも最終報告書案をまとめ、2006年11月に答申を出し、2007年度には割り当てる計画。
- WiMAXなどに2.5GHz帯周波数を割り当てへ,来年初頭から議論(NIKKEI)
- 「2.5GHz帯を使用する広帯域移動無線アクセスシステムの技術的条件」についての情報通信審議会への諮問(総務省)
- モバイルWiMAXの実用化は? 総務省が情報通信審議会に諮問(Impress)
- 総務省が2.5GHz帯無線ブロードバンドの技術的条件を検討開始(NIKKEI)
- 総務省、2.5ギガヘルツ帯の技術条件を諮問(NIKKEI)
- 無線ブロードバンド用周波数の割り当ての審議開始,WiMAX系が有力候補(NIKKEI)
- 2.5GHz帯無線BB割り当て議論開始,モバイルWiMAX導入ほぼ確定へ(NIKKEI)
- 「同一周波数チャネルの事業者間の共用も検討」,情通審がモバイル・ブロードバンド方式の審議開始(NIKKEI)
次世代PHSがITU-R勧告を受ける
- M.1801 : Radio interface standards for broadband wireless access systems, including mobile and nomadic applications, in the mobile service operating below 6 GHz(ITU)
- The 21st PHS MoU Group General Meeting in Zhuhai, China(PHS MoU Group)
- ウィルコムが開催するPHSについてのイベント「WILLCOM FORUM & EXPO 2007」が開催(memn0ck.com)
次世代PHSのために2.5GHz帯BWA周波数帯獲得に向けて免許申請
次世代PHSの規格書新版(revision2)が公開
PHSの標準規格などを策定する団体「PHS MoU」グループのWebサイトにて次世代PHS「XG-PHS」の詳細な規格書「A-GN4.00-01-TS - Next Generation PHS Specifications (revision2) [PDF] - 2007.09」が公開されています。これまでは基本仕様のみの「basic spec. [PDF]」のみが公開されていた。
- PHS MoU Technical Specifications Document List(PHS MoU Group)
- PHS MoUにて次世代PHS「XG-PHS」の規格書の新版が公開(memn0ck.com)
ウィルコムが次世代PHSについての事業展開資料を公開
次世代PHSがARIBにおける標準規格に策定
ウィルコムが2.5GHz帯BWAシステムで採用している「次世代PHS(XGP/XG-PHS)」が(社)電波産業会(ARIB)にて2007年12月12日に標準規格として「ARIB STD-T95 Ver.1.0(OFDMA/TDMA TDD Broadband Access System (Next Generation PHS))」が策定された。
- 第68回規格会議の開催報告(ARIB)
- 第68 回規格会議の開催について 詳細資料 [PDF](ARIB) XGPは参考資料68-2
- 次世代PHSがARIB標準に決定された!PHS MoUのワーキンググループ会議も開催(memn0ck.com)
2.5GHz帯BWA事業計画の認定
総務省は2007年12月21日、2.5GHz帯広帯域移動無線アクセスシステム(BWA)として、ワイヤレスブロードバンド企画(現UQコミュニケーションズ)のモバイルWiMAXと共に、ウィルコムの次世代PHSの事業計画を認定した。
- 「次世代PHS」導入に向けた2.5GHz帯での免許認定について(WILLCOM)(2007/12/21)
- 2.5GHz帯BWAシステムの周波数割り当てがウィルコムおよびワイヤレスブロードバンド企画に決定(memn0ck.com)
2008年3月期第4四半期 次世代PHS 進捗状況報告
- 次世代PHSの開設計画に基づく事業の進捗状況報告について(WILLCOM)(4/18)
- 次世代PHSの開設計画に基づく事業の進捗状況について(WILLCOM)(4/18)
- ウィルコムが次世代PHSの開設計画に基づく事業進捗状況を報告(memn0ck.com)(4/18)
端末、ベースバンドチップ、バックボーンシステム、基地局のベンダ公表
- 「次世代PHS」 端末およびバックボーンシステムの採用ベンダーについて(WILLCOM)(5/22)
- ウィルコムが「次世代PHS」の端末およびバックボーンシステムの開発・提供会社を決定 (memn0ck.com)(5/22)
- 次世代PHS端末の開発に着手(NECインフロンティア)(5/22)
- ネットインデックス、ウィルコムが商用化する次世代PHS用データ通信端末を開発・販売へ(ネットインデックス)(5/22)
- Willcom Selects Wavesat to Enable XG-PHS Broadband Wireless(Wavesat)(5/22)
- Altair Semiconductor to Provide Power Efficient Chipset to Willcom(Altair)(5/26)
- ウイルコム次世代PHSに供給 アルティアの高電力効率チップセット(共同通信PRワイヤー)(5/26)
- Willcom of Japan Selects Starent Networks' Multimedia Core Solution for Next Generation PHS Network(Starent Networks)(6/9)
| 端末 | ネットインデックス | Altair Semi.のBBICを用いる |
| NECインフロンティア | WavesatのBBICを用いる。 現行PHSとのデュアル端末となる | |
| ベースバンドチップ (BBIC) | Altair semiconductor | アルティア(Altair)はイスラエルのモバイルWiMAX向け半導体の開発メーカー |
| Wavesat・エイビット | ウェーブサット(Wavesat)はカナダのモバイルWiMAX向け半導体メーカー。 エイビットは現行PHSのBBICも開発する、日本の半導体メーカー。“赤耳”RX420ALなどで知られるアルテルの親会社。 | |
| バックボーンシステム | Starent Networks | スタレント・ネットワークスはアメリカの携帯電話網向けネットワーク機器メーカー。 |
| 基地局 | 京セラ |
次世代PHSシステムのウィルコムによるサービスブランド名が「WILLCOM CORE」に決定
技術的目標値として30MHzでMIMOを使った場合に「上下最大100Mbps」、「300kmの速度で移動中でも通信が可能」、「(マイクロセルによる)安定した実効速度」といった3つが示された。
- 「次世代PHS」サービスブランドネームがWILLCOM CORE に決定(WILLCOM)(2008/5/26)
- ウィルコムが2008年夏モデルおよび次世代PHSへの取り組みについての発表会を開催(memn0ck.com)(2008/5/26)
WILLCOM FORUM & EXPO 2008にてコンセプトモデル展示・セミナー開催
Altair semiconductorおよびWavesat/エイビットによるBBICおよびRFが参考出展されたほか、次世代PHSシステムによるハイビジョン映像のストリーミング配信などのデモが行われた。さらに、ウィルコム近義起副社長によりサービス開始当初は、基地局設置半径を広くとる「マクロセル」による展開を想定していることが言及された。
Wavesat社CEOインタビュー
- 「次世代PHSに採用された理由は」、 ベースバンド開発Wavesat社に聞く(EE Times Japan)(6/18)
- ウィルコム「次世代PHS」のベースバンドチップに採用されたWavesat社へのインタビューが掲載(memn0ck.com)(6/19)
ワイヤレスジャパン2008講演
- 【レポート】WIRELESS JAPAN 2008 - ウィルコム、次世代PHSは「ジャブジャブ使えるシステム」 (1) PHSシステムのメリットは"面積あたり"の効率(マイコミジャーナル)(7/22)
2008年7月期 (2008年度第1四半期) 次世代PHS 進捗状況報告
ITPro EXPO 2008 Autumnに出展
XGP 公式ウェブサイトがスタート
- XGP Website Launched(PHS MoU Group)(10/20)
- PHS MoU Group Newsletter Issue No.76 October 2008:XGPなウェブサイトがスタート(memn0ck.com)(10/20)
アルカテル・ルーセントのIPソリューションを採用
2008年10月期 (2008年度第2四半期) 次世代PHS 進捗状況報告
一行コメント
Wiki内の“WILLCOM”関連ページ最新更新順(15件)
*1 日経コミュニケーション 2008年6月15日号より