AirH"端末も3つになって,やれCFE-02の感度がいいだとか,RH2000Pにいい点はないのかとかいう話も聞くので実際どんなもんかなと思い,単純に電界強度という観点から評価してみた.で,たまたま手元に3種類ともあるので,それぞれの電界強度を測定してみた.当然,今後,乾電池アンテナを置いた結果なども追試していこうと思う.
電界強度の測定方法も一応書いておくか・・・.参考までに・・・.というか,PHSカードの説明書読めばわかりますんで,多分そっちのほうが画像がついててわかりやすいのではないかと思います.まぁ,だから「参考までに・・・」なんですけどね・・・.
電界強度とは?
簡単にいえば電波がどれくらい届いているかというもの・・・.今の携帯電話やPHSではアンテナが何本立ってるとかっているので日頃からみているはず・・・.あのアンテナは電界強度の強さをアンテナの本数で表示しているものです.もちろん,アンテナが多いほう,つまり数値が大きいほうが電波がよく届いており安心して通信が出来ると言うものです.ちなみに,AirH"はPHSなので以下のような目安でいいと思います.
電界強度 | 目安 |
表示なし | NG!なんとかしたほうがいい! |
20〜25 | ぎりぎりNG |
26〜30 | ぎりぎりOK |
31〜35 | なんとかOK |
36〜40 | まぁまぁいける |
41〜45 | ちょっと快適 |
46〜50 | まぁ快適 |
51〜60 | 快適 |
60〜70 | かなり快適 |
70〜 | 故障 |
Windowsで測定
1. まず,カードがきちんと刺さっているか確認する.そして,通信していないか確認する.
2. AirH"カードがどのポート(COM*)に認識されているかスタート→コントロールパネル→設定→モデムにて確認する.
3. スタート→プログラム→アクセサリ→通信→ハイパーターミナルとたどっていきハイパーターミナルを立ち上げる.
4. 適当な名前を付けて,接続方式を2. にて確認したポート(COM*)を選択する.
5. AT@Kとタイプして,ENTERを押す.
6. ずらずらっと3行の暗号のような文字や数字が出てくる.
例:
XXXXXXXXXXXX,34
XXXXXXXXXXXX,22
XXXXXXXXXXXX,22
7. カンマで区切られている一番右側の数値(上記赤い部分)が電界強度である.
ちなみに,AT@Kというコマンドでは近くの3個の基地局の値を表示する.AirH"端末では3個までしかできない.例えば,MC-P200などではAT@K10とかで10個まで表示させることができる.
Macで測定
AirATというフリーソフトを使うことで測定することができます.使用方法は経由先を選んで上記「Windowsで測定」と同様にAT@Kとコマンドを打つだけです.
アプリケーションを使って測定
とりあえず,Windowsのアプリケーションを紹介します.AirGearZ,でんそくん,電測くんPHSがあります.まぁ,上記のハイパーターミナルでの測定でいいような気もしますが,便利は便利です.確か,集計とかもできたと思います.
測定条件
都内の建物の中だが,比較的見渡しのよい窓から1mくらいのところで測定した.測定した環境は,ハードがSONY PCG-SR9/K,OSはW2K,PHSカードはSII MC-P300,TDK RH2000P,NECI CFE-02,SII MC-P210/TDで行った.とりあえず,MC-P210/TDにてATコマンドのAT@K10を何回もやり,基地局を適当に探し出した(なんと20個以上ひろってしまった).そんで,その中から電界強度の強い場所数個を選んで,その他のカードにてAT@Kを10数回行って,選んだ基地局のデータを10個以上になったら,その平均をとった.まぁ,なにいってるかわからんかもしれないが,よ〜するに平均値が高いほうが電界強度が強い,つまりアンテナが強い(感度がいい?)ということになる.
電界強度結果
結果は以下のとおりだが,はっきりいって大して変わらないように感じるだろう.ただ,確かにCFE-02は比較的大きい値までいくようである(幅が広い)ので,感覚的に感度がよいような感じがするのかもしれない.ただ,残念なのは,測定した場所はノイズが多い場所だと思われるためか非常に電界強度自体も安定しておらず数秒単位でかなりかわってしまうところだ.この辺を詰めて,もっと平穏な場所でやってみたらもう少し違う結果が得られるかもしれないが・・・.まぁ,この平均値からいえばさほど差がないという結果が得られた.ちなみに,MC-P300はバージョンアップ後に感度が上がったといううわさもあるので(この結果はすでにバージョンアップしてしまっているものなので),バージョンが低い場合はもう少し低いのかもしれない(バージョンアップしちゃったからいまさら測定できないんだよね・・・).バージョンダウンって出来るのかなぁ(笑)???
基地局 | MC-P300 | RH2000P | CFE-02 | MC-P210/TD | ||||
I | 40 | 35-45 | 41 | 36-43 | 44 | 40-47 | 39 | 33-42 |
II | 40 | 38-45 | 38 | 34-42 | 39 | 36-46 | 40 | 36-44 |
III | 37 | 35-40 | 36 | 32-40 | 39 | 33-43 | 38 | 37-40 |
IX | 37 | 34-40 | 35 | 32-40 | 36 | 33-40 | 40 | 38-41 |
電界強度だけでは,体感的な感度はわからないという結果でしかないが,最大感度はCFE-02>RH2000P=MC-P300,平均値ではほぼ同じ,接続の切れやすさはCFE-02>MC-P300>RH2000Pという感じだろうか?実際,CFE-02は完全に切れたんじゃないと思わせるようにLEDの表示が数秒消えても回復したりするので粘りがあるようにも思える.tただし,安定感という観点から言えばMC-P300>RH2000P>CFE-02ということになる.CFE-02は切れないが通信が途絶えたりすることがよくあるようだ.後,ドライバによっても切れやすさは違うようである.まぁ,消費電力ですらドライバで変わるので,ドライバは出来るだけ適正なものを当てたほうがいいようだ.XPのドライバって2000用でいいのかな?それとも新しく出るわけ?そのうち,乾電池立てとか,場所変えたりしてみます.
(2001年11月19日)
さて,AirH"128kbpsサービス対応カードAH-G10が発売されたので,それについても検討してみた.その結果をAH-G10の使用感にまとめました.
(2002年1月27)
電界強度測定(電測)アプリケーションに電測くんPHSを追加した.,表にしてまとめ直した.
(2002年2月13日)