海外圧縮プロキシサービスを利用してみる

　VIPS Internet Accelerator Technologyというシンガポールのサービスがキャッシュおよび圧縮プロキシを提供している．

　サービスの内容は，6ヶ月SG$60もしくは1年SG$100（SG$は68円程度なので月額550〜650円くらい）でメールやFTP，ウェブブラウジングの高速化を実現する．細かい技術的なことはあまりわからないが，通常のトンネリング手法を応用しているものだと思われる．Windows用の専用ソフトをインストールすることでそれらのアクセレータを利用するため，他のOSでは利用できない．

　早速，トライアルで21日間試せるそうなので試してみた．ダウンロードのページに行き，Acceptを押し先に進む．名前とメールアドレスのみを入力すれば利用できるので気軽に試すことができる．もちろん，英語だがきちんと同意書を読むことでサービスを受ける必要がある．簡単なので軽く読めるが，わからん人は翻訳などで多少の内容を把握してみて検討してみてほしい．

同意書をきちんと読み先に進むと専用ソフトのダウンロードを行う．

ダウンロードが終了するとこんな画面が現れる．

専用ソフトをインストールして高速化プロキシを体験してみよう．

設定はすべて下のアイコンを右クリックすると出てくるもので行います．

　設定はごく簡単でまずUserIDとPasswordを登録（レジスト）して，ログインします．アイコンが緑になるとログインしていて，赤だとログインされていないようです．

　設定の説明ページに沿ってInternet ExplorerやNetscape Navigatorなどのプロキシの設定を行います．プロキシアドレスをlocalhost，ポートを1000にするそうです．また，どの接続で高速化プロキシを使うかを設定します．とりあえず，AirH"で試してみました．

　これで高速化プロキシが使えます．まぁ，当然のごとくどれくらいの効果があるか試してみました．以下は日本通信のb-mobileプリペイドで提供されているアクセラレータとのBNRでの速度測定に用いられる画像のデータ変換の違いです．ちなみに，どんなプロキシを利用しているかなどは確認くんで確認してみましたので参考にしてみては･･･．

　このようになぜかもとの画像よりも大きなファイルサイズになってしまうものもあるようです．基本的に画像圧縮効果はかなり低いようです．ただ，テキストなどはgzip転送されていると思われますし，キャッシュ効果などがあるので高速化されることは確かだと思われます．あまり効果は体感することはできませんでしたが･･･．また，こういったサービスはかなりたくさんあるようで主に携帯電話や電話回線によるダイアルアップ接続を対象としているようです．日本にもi-modeを対象にしたタグなどを簡略化することでパケット量を減らすサービスなどがあるので，こういったキャッシュプロキシや画像圧縮プロキシも併用したサービスが出てくれば面白いなと思いました．

　こういった高速化プロキシサービスは今後のモバイルのひとつの方向性だと思われます．単に，FOMAなどの次世代規格による絶対的な通信速度をあげる方向とは別にこのような圧縮などを併用することでより快適に通信できるようになることを望みます．

（2002年7月7日）