進化するケータイ AIR-EDGE PHONE「AH-J3003S」


[IMG] AH-J3003S レビュー ロゴ

2004年7月15日(木)にウィルコム(当時はDDIポケット)向けに日本無線から発売されたAIR-EDGE PHONE「AH-J3003S」のオブシディアンブラックを発売からはかなり経っているが、手に入れたので紹介する。AH-J3003Sは、日本無線製としては初のAIR-EDGE PHONEとなった「AH-J3001V」「AH-J3002V」に続く3機種目となり、AIR-EDGE PHONEとしてはさらに京セラ製の「AH-K3001V」に続くものとなる。主に法人市場をターゲットとしており、AH-K3001Vで採用したフルブラウザ「Opera」を後続機種でありながら採用せず、約79グラムという小型かつストレート形状というシンプルな音声通話を重視したコンセプトの機種となっている。細かい仕様などは「AirWiki: AH-J3003S」を参照して欲しい。

まずはじめに~外観およびパッケージなど

ディスプレイは、1.8インチの半透過型STN液晶を採用し、解像度が128×160ドット、色数が6万5,536色となっている。QVGA液晶を搭載したものをここのところ使いつづけていたので、画面はかなり狭く感じる。メールやちょっとしたウェブ閲覧くらいならそれほど気にはならないが、やはり大きな液晶で高い解像度の画面のほうが閲覧性はかなり高いことを再認識してしまう。また、最近の機種としてはめずらしくカメラを内蔵していない。ただし、外付けオプションとなる「Treva」を利用することができるが、他の機種と比べると11万画素と低解像度な上、かなり画質自体も悪いのでまさに撮ったという程度にしか利用できないだろう。ただし、前向きに考えれば法人向けということでセキュリティを考え、カメラを搭載していないのは厳しい企業での利用に適していると言える。

ボディカラーは、ポーラーシルバーとオブシディアンブラックの2色あり、今回はブラックのほうを紹介する。シルバーはやや液晶周りが黒くパンダ柄のように見受けられ、個人的にはブラックのほうが好みであったため、ブラックを選んだ。塗装は艶消しとなっているが、多少指紋などが目立つように思える。傷などはつきにくいほうだと思うが、やはりプラスチック(合成樹脂)でできているので多少はつくのではないかと予測されるが、比較的きっちりとしたできとなっている。高級感はないが、質感はかなりいいほうだろう。まだ、購入してから1ヶ月ちょっとのためそれほど傷ついた様子は見られない。

大きさは、129×44×16.5mmで、質量が約79グラムと京ぽん「AH-K3001V」の98×48×20.8mmの約97グラムと比べてもかなり薄く軽いのがわかる。形状がストレート型なので、縦が長いがうちポケットなどに入れるユーザーには薄く軽いほうが重要だろう。それぞれAH-K3001V、FOMA SH900i、AH-J3002Vと並べてみた。SH900iと比べると特に軽さが感じられる。

[IMG] AH-J3003S 見た目 前面
[IMG] AH-J3003S AH-K3001Vと並べたところ
[IMG] AH-J3003S FOMA SH900iと並べたところ
[IMG] AH-J3003S AH-J3002Vと並べたところ

数字などのキーはごく普通のものとなっている。端末の下部には充電のための接点とUSB mini Bの端子がある。USB接続による充電はドライバが入っていなくても可能となっており、高速および低速充電がある。USB端子の蓋は、従来機種のAH-J3002Vなどと同じくやや硬い樹脂で出きており、非常に開けにくい。電池蓋を取ればUSB端子の蓋を取り除くことができるので、頻繁にUSB端子を使うユーザーは取ってしまったほうが使いやすいだろう。左側面には0.25インチの丸型イヤホン端子があり、右側面にはスライド型の操作ロックキーがある。側面を他の折りたたみ型機種と並べてみた。左から、AH-J3001V、AH-K3001V、AH-J3003S、FOMA SH900iとなる。当然ながらかなり薄いことがわかる。

[IMG] AH-J3003S キーボード部分
[IMG] AH-J3003S 下部のUSB端子
[IMG] AH-J3003S 見た目 側面
[IMG] AH-J3003S 薄さを多機種と比較

背面には、中央にスピーカー、下部に電池、上部にはアンテナがある。また、ストラップ穴は上部中央にあるため、ストラップにより首から下げたりする場合にもかなりバランスよくつるすことができる。アンテナは一段階しか伸びないが、比較的感度はいいほうなので十分だろう。電池パックは、AH-J3001VやAH-J3002Vと比べると大きさは同じだが、やや薄くなっている。ただし、容量は大きくなっており、650mA(3.7V)となっている。AH-K3001Vと電池のサイズはほぼ同じだが、接続端子がやや違うためそのまま流用することはできない。端子さえ変えれば利用できるかもしれない。真っ黒な写真は、暗闇の中でキーボードを光らせた状態を撮影したものとなっている。かなり光量が小さいようだが、写真ではわかりにくいが、十分利用できないことはない。

[IMG] AH-J3003S アンテナを伸ばしたところ
[IMG] AH-J3003S 電池パッケージ
[IMG] AH-J3003S 暗所におけるキーボード光化

パッケージ製品もかなり普通である。箱はやや大きい気もするが、一般的なサイズだろう。内容物も説明書がかなり分厚かったり、ユーティリティが入ったCD-ROMがあったりするくらいで特筆すべきことはない。他には簡単にパソコンで接続するための簡易マニュアルやいくつかの注意が書かれている用紙、USBケーブル、充電台となる。また、購入したショップの特典でイヤホンマイクも付属していたが、これは通常同梱されていない。充電代は、アダプターと一体型となっている。このあたりは次機種では、USB端子のあるクレードルのような仕組みにしてくれると嬉しい。

[IMG] AH-J3003S 箱
[IMG] AH-J3003S 内容物
[IMG] AH-J3003S 充電台とアダプタ

充電が切れてからもUSB充電可能だと思われるが、単にかすかに電池が残っていた可能性もある。完全に電池がなくなった後もUSB充電できるようにならなければ、そういった仕組みにはできないので、この点は重要かと思われる。アダプタは、5.3V/500mAとなっている。充電器では、約2.5時間でフル充電される。USB充電は、急速(高速)モードだと約2.5時間、低速モードだと約15時間かかる。普段は電池が痛みやすいという話も聞くが、USB充電の高速モードにて充電している。パソコンの前に座った作業が多いため、バッテリ切れになることはほとんどない。

[IMG] AH-J3003S 充電アダプタ
[IMG] AH-J3003S 充電台裏
[IMG] AH-J3003S 充電台に乗せたところ

通話については、固定状態での通話においてもAH-K3001Vと比べるとかなりクリアに聞こえる気がする。また、この機種は空間ダイバシチアンテナを搭載しており、移動時における通話/通信も比較的良い状態でできるようだ。100km/h程度しかでない路線しか利用していないが、その程度であればかなり良好にクリアな音声で通話可能となっている。すでに他のレビューにもあるが、比較的ノイズがない通話が継続するように設計されているようで、途切れる時は通話や通信自体が切断されることはほぼないが、ぶっつりと無音状態が続いたりすることもある。さすがに、新幹線とかなると厳しいかもしれないが、AH-K3001VやKX-HV210よりは通話性能はいいと思われる。PHSの中でも感度がいいといわれるKyocera PS-C2やSanyo J91とはもう記憶のかなたとなってしまったので、単純には比較できない。機会があれば同時に契約して比較したいが、恐らくそこまではしないだろう。通常の利用では、それほど問題はないだろう。このくらいであれば合格点をあげるべきだと思われる。

進化するソフトウェア

AIR-EDGE PHONEは、初代のAH-J3001VからAH-K3001Vを含めてすべてオンラインによるソフトェアアップデート機能がついている。これはNTTドコモのFOMAなどにも搭載されているが、主にバグを直す程度にしか用いられていない。しかしながら、AH-J3003Sは、発売以来、電話帳の件数倍増、時刻の自動補正機能・リモートロック機能・ワンタイムパスワード機能の追加など数々の機能アップをオンラインによるアップデートで果たしている。さらには、通信方式を4x(128k)パケット方式にまで対応させてしまった。もちろん、これまでにもAH-J3001VおよびAH-J3002Vは発売後に新しい通信方式であるフレックスチェンジ方式に対応させているし、古くはKX-HV200などのDDIポケット向けに発売されていたパナソニック製の機種が発売後に新しい機能をオンラインで追加していたので、特別はじめて実現するということではないが、その“進化”ぶりには目を見張るものがある。そんなAH-J3003Sのソフトウェアについて見て行こう。

まず、初期の待受画面はこのように大きく日時時刻が表示されており、シンプルなものとなっている。この他、時計は小さく表示することもできるが、消すことはできない。ストレート型であるため時計などを表示しておくことが多いだろうが、消せる選択肢も欲しいところだ。状態を示すアイコンなどは、アンテナやバッテリ表示のある上部のほかに、時計の下の部分にドライブモードやマナーモードなどのアイコンが並ぶようになっている。メニューは左上のF1キーにより呼び出せ、3×3の9つのアイコンによる表示となる。動作はすべての操作においてストレスなくかなり快適に動作する。2階層目まではアイコン表示されるが、その後は文字による表示となる。アイコン表示の場合には、アイコンが随時変わることで設定を変えられるものもあるが、アイコン自体はそれなりにわかりやすいものにはなっているものの、個人的には文字によるもののほうが安心できるという気はする。例えば、「省電力」については「ON」「OFF」という文字がアイコンとして表示されるが、「時計の表示」などは微妙なアイコンの変化しか起きない。また、アイコン表示の時でも数字キーによるショートカットが有効となっているが、画面には表示されないため多少使いにくいところもある。また、メニューだけでなく、全般的な操作として項目の上と下がつながっていないのはかなり不便だと感じる。つまり、一番上の項目から一番下の項目に移動したり、その逆ができないわけである。場合によっては、数字キーによる入力より楽なのでこういった細かい点の改善は早急にお願いしたい。

[IMG] AH-J3003S 待受画面
[IMG] AH-J3003S メニュー画面
[IMG] AH-J3003S メニュー ディスプレイ
[IMG] AH-J3003S メニュー 省電力OFF

Web設定はすぐに文字表示となる。このほうがわかりやすいと思う。メモリ使用状況なども確認できる。その他、メニューの項目は一般的なものとなっている。新しく追加された時刻の自動補正機能の設定は、初期状態ではONになっており、ウェブブラウジングやメールなどでパケット通信を行った時に自動で補正される。特に、目に見えてわかる機能ではないが、1ヶ月程度利用した限りでは、正確に補正されているようだ。時刻補正については、ログやエラーなどは表示されないため、毎回きちんと補正されているかどうかはわからない。時刻補正機能は、auでは多くの機種で対応しており、NTTドコモもFOMA 901iSシリーズから導入するという話がある。是非ともAIR-EDGE PHONEの今後の機種も標準搭載して欲しい。

続いて、これも新しく追加されたリモートロック機能の設定画面(メニュー>9. その他>5. オートロック>2. リモートロック)となる。リモートロックを行うための暗証番号を入力し、リモートロック用のパスワードを設定し、リモートロックを許可する状態にしておく。詳しいやり方については、日本無線が配布しているPDF資料を参照してください。リモートロックは、ライトメールによる方法とサブアドレス発信による方法があるが、ライトメールのほうが手軽だが、サブアドレス発信のほうはISDN公衆電話などからも利用できる。リモートロック機能は、1) 電話機をロックしてほとんどの操作をできなくする、2) 1)+電話機に登録されているデータの消去、3) リモートロックの解除がそれぞれ特定のコマンドにより可能となる。1) の状態では、電源のON/OFFや着信による通話などができる。仮にAH-J3003Sをなんらかの機械に接続してデータを抽出することができるかもしれません(普通にパソコンとUSB接続した場合には、リモートロック時にはデータの受け渡しはできません)。とはいえ、データ消去は本当に最終的な行為でしょう。また、リモートロックをできるようにした場合には、1)~3)がすべて許可されてしまう。1)だけといったことはできないようだ。個人でこの機能を使うには、PHSやISDN公衆電話を利用できるかという点や操作の煩雑性から相当なケースになるような気がする。ただ、これだけ煩雑でないと手軽にできてしまっても問題があるでしょうから、仕方がないでしょう。

[IMG] AH-J3003S メニュー Web設定
[IMG] AH-J3003S メニュー メモリ使用状況
[IMG] AH-J3003S メニュー 時刻自動補正
[IMG] AH-J3003S メニュー リモートロック

ウェブ機能については、AH-J3003SではAH-J3001Vなどに続き「Compact Netfront 2.0」を搭載しており、cHTMLに対応したウェブページを見ることができる。また、大抵のHTMLで書かれたページも見ることができるが、スタイルシートなどには対応していないため、レイアウトなどは崩れて表示される。表示形式は、AH-K3001VのOperaにおける“ケータイモード”と類似したものとなる。ページ読み込みサイズは、最大で150kB程度のページまで読み込める。右上のF2ボタンの長押しにより一発で起動でき、ホームページが表示される。表示自体は、基本的には1x(32k)パケット方式による通信となるためそれなりに遅く感じる。また、テキストのgzip転送にも対応していないため、AIR-EDGE PHONE向けの高速化サービスにおけるテキスト(HTML)ファイルの高速化はできません。画像のみの圧縮による高速化となる。画像をOFFにしているユーザーなどは高速化サービスの恩恵を受けられない点は、パケット量の節約という観点からも残念だ。ブラウザ起動時は、メニューボタンにより通常メニューが開き、ウェブボタンによりブックマークが表示される。また、文字ボタンで上に改ページ(スクロール)、全/半ボタンで下に改ページとなる。フレームのページは、<noframe>に記述されている内容が表示されるので、記述がない場合には特別な操作をしない限り(特定のプロキシを通すなど)どうにも表示させることはできません。その他、CookieやSSLにも対応している。ただし、ファイルのアップロードやBasic認証などは対応していない。UserAgentは、Mozilla/3.0(DDIPOCKET;JRC/AH-J3003S/1.0/0100/c50)CNF/2.0となっている。後、気になるのは小さいフォントはかなり潰れかかっており、見難いのところだ。解像度を考えれば仕方がないのだろうか?今後の機種ではもう少し検討して欲しい。

[IMG] AH-J3003S CLUB AIR-EDGE センターに接続中
[IMG] AH-J3003S memn0ck.comを表示したところ
[IMG] AH-J3003S ブラウザメニュー
[IMG] AH-J3003S ブラウザブックマーク

メール機能は、POP/SMTPに対応しており、前機種と同様にアカウントを3つ登録可能となる。この他にライトメール(直送メール)が利用できる。AH-J3002Vなどからの変更点として、辞書登録数が5万件から9万件に増えていたり、逆トグル機能がついたのはメールにおいて文章を入力する際、多少だが快適になったといえる。ただし、いわゆる“予測変換”はないため最新のケータイのような入力はできない。また、ポケベル入力にも対応していないため、地道に入力していかなければならない。それほど長文でなければなんとか入力はできるだろう。表示できる内容が液晶の解像度が低いため少ないが、ページスクロールやメールの移動などがキーに割当ら得ているし、操作が快適なので比較的スムーズに閲覧できる点も嬉しい。AH-K3001Vもこれくらい快適に動作したらだいぶ評価も違っていたのではないかと思われる。メール受信の際の自動(強制)改行は、半角255字で行われるので、長いアドレスなどを送信する場合には注意する必要がある。また、検索機能は便利だが、できれば本文も検索できると嬉しいところだ。メールの削除も個別とすべてのみとなり、選択削除ができないのは他機種に比べて不便だと思う。

[IMG] AH-J3003S メールメニュー
[IMG] AH-J3003S メール設定
[IMG] AH-J3003S 受信メール
[IMG] AH-J3003S メール検索

最後にその他の機能についてちょっとだけ書いておきます。まず、カレンダーはスケジューラのものしかなく、このスケジューラを待受画面にカレンダーとして表示させることはできません。カレンダーを待受表示させるには、待受画像として用意するしかないようです。「AirWiki: WILLCOM/AH-J300xV/壁紙」や「Air H" Phone J3001V/3002V用 カレンダー 壁紙」に壁紙の雛型的なものがあるので参考にして作成するといいと思います。スケジューラは簡単なもので、100件まで登録でき、vCalendar形式による添付メールにて登録可能となっているのは便利なところです。目覚まし機能は、最大7件まで登録でき、時間指定のみでアラーム音の項目ごとの選択などはできない。電卓は簡易的なものでメモリなどもないが、1/xという機能は必要なのか微妙だが、機能としては珍しいところだ。また、付属のユーティリティソフトでも登録や編集・削除ができる。この他、ピクチャーBOXという画像表示機能やメロディBOXという音楽再生機能がある。ファームアップをバージョンアップするときの“書換モード”を表示したところ。3月に購入したので、いきなり4月1日に新しいファームウェアが公開されたため、バージョンアップを行ったが、スムーズに終了した。

[IMG] AH-J3003S カレンダー&スケジュール
[IMG] AH-J3003S 目覚まし
[IMG] AH-J3003S 電卓
[IMG] AH-J3003S 書き換えモード

付属ユーティリティ

付属のCD-ROMにある「ファイル転送ユーティリティ」を使ってみよう。まずは、専用のドライバをインスト-ルし、その後ユーティリティソフトをインストールする。もちろん、ユーティリティもドライバも日本無線のウェブサイトからダウンロードも可能となっているので、CD-ROMをなくしてしまっても安心である。ユーティリティソフトは、まずはじめに起動するとパスワードが違うとエラーが出ると思われる。OKを押してから、「編集>パスワード設定」においてAH-J3003Sで設定した端末の暗証番号を入力する。その後、「ファイル>接続(もしくは“接続”ボタン)」を行えば、AH-J3003Sに保存してあるファイル群が表示される。接続されない場合には、ドライバがきちんとインストールされていないなどの原因が考えられる。ドライバがきちんと導入されていれば、USBケーブルでパソコンとAH-J3003Sを接続した時に、AH-J3003Sの画面に“データ通信中”という表示が出て、画面上部に“USB”という文字が出てるはずである。ファイルはコピーガードがされているもの以外は、簡単にコピー&ペーストやドラッグ&ドロップでパソコンとAH-J3003Sの間でやり取りできる。

[IMG] AH-J3003S
[IMG] AH-J3003S
[IMG] AH-J3003S

画像や音楽ファイルはそのままファイルがあるのでわかりやすいが、電話帳・ブックマーク・スケジュールなどはカンマ区切りのCVSファイルとなっており、特に編集機能は用意されていないためメモ帳などのテキストエディタやExcelなどの表計算ソフトで開いて適宜編集することになる。個人的には便利だが、初心者などにはあまり親切なユーティリティではないかもしれないが、ファイルを開いてみればごく簡単な形式なので要領を得れば誰でも編集できると思われる。また、メールは受信メールが.rcvlmal、送信メールが.sndlmalという拡張子で1通ずつテキストファイルとして保存されている。これらもメモ帳などのテキストエディタで開いてみればわかると思われる。パソコン側で編集などをして、ファイルをユーティリティにコピー&ペーストもしくはドラッグ&ドロップすれば自動でファイルが転送される。AH-K3001Vのユーティリティとは違い、転送ごとに暗証番号を求められることはないので楽だが、他人も使うパソコンにパスワードを入れたまま、AH-J3003Sを接続しておかないほうがいいだろう。

まとめ

ウィルコム定額プラン開始に併せて「AH-K3001V」から機種変更したわけだが、通話&メール用機種としては快適に利用できている。AH-K3001Vにはない機能も多く、自分の利用用途を考えて選択すればいいだろう。特に法人向けとしては、自営2版やオフィスモードに対応している点でこちらを選ぶしかないというのはあるかもしれない。個人的には、フルブラウザ「Opera」が搭載されていなくても、ディスプレイサイズと解像度を大きくし、フォントを綺麗にしてくれれば十分な気もする。ウィルコムが勧めている携帯電話との2台持ち“ダブルホルダー”を考えれば、preminiのようなデザインを意識したものにしてもいいかもしれない。また、今回は通話定額のコースを契約しているため実施できなかったが、端末単体での4x(128k)パケット方式がどの程度1x方式と違いがあるかなど試してみたいと思う。もちろん、それまでに新機種が発売されていなかったらだが(^^; ※ AIR-EDGE PHONEセンターが4x方式に対応していないためCLUB AIR-EDGEでの接続では4x方式をAH-J3003S単体で利用することはできないが、接続設定で4x方式に対応したプロバイダの設定を行うことでAH-J3003S単体で4x方式による通信が可能であることがわかっている。


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