ソフトバンクはWindows Mobile 5.0 for Pocket PC Phone Edition 日本語版を搭載したHTC製スマートフォン「SoftBank X01HT」を2006年10月中旬以降に発売することを発表した。X01HTは、NTTドコモが法人向けとして発売したHTC製スマートフォン「hTc Z」と同じHTC Hermes(開発コード)をベースとしているが、hTc ZはHSDPA方式に対応していない「HERM100」であるのに対し、X01HTはHSDPA方式に対応した「HERM200」となっている。ただし、HSDPAは下り3.6Mbpsでソフトバンクはサービスが開始されるが、このX01HTは下り最大1.8Mbpsまでしかでない。この他、ボディカラーがブラックとなっており、多少かっこよくなっているという印象を受ける。
スペックとしては、QWERTY配列のフルキーボードを装備し、通信方式にHSDPA/W-CDMA/GSM(900/1800/1900MHz)、Bluetooth、赤外線(IrDA)、無線LAN(802.11b/g)、microSD(最大1GBまで動作確認)、メインカメラに200万画素CMOS、サブカメラに10万画素CMOS、ディスプレイに2.8インチQVGA(240×320ドット)で65,536色表示可能なTFT液晶となっている。大きさは約58×112.5×21.95mm、重さが約176g。連続待受時間は、W-CDMA網で約255時間、GSM網で約200時間、連続通話時間はW-CDMA網で約240分、GSM網で約300分(いずれも画面オフ時)。
サービス面では、Yahoo!ケータイが利用できないなど、いわゆるPocketPCと同等となる。SMSは利用可能だが、現状ではMMSが利用できないため、いわゆるケータイメールをプッシュで受け取ることができない。ただし、説明員によればMMSについては対応したいとのことだった。また、プッシュメールについては別途Exchangeサーバーを用意すれば利用可能なため、法人などで独自にExchangeサーバーを用意できるのであればプッシュメールが利用できることになる。
気になる価格面だが、「ウィルコムのW-ZERO3があるのでそこまで高くできない。意識した価格にしたい」とのことで、海外で同等のHTC Hermesベースとなる端末の価格と比べると安くなる見込み。ただ、スーパーボーナスなどとのからみがどうなるのかは不明だ。また、利用料金としては、「デュアルパケット定額」が拡充され、X01HTを利用した場合には「PCサイトダイレクト」が適用となり、オプションとして月額利用料にプラス10,290円のパケット定額制となる(これも2007年1月まではX01HT発売を記念して月額5,985円となる)。さらに、別途、月額315円の「S!ベーシックパック」を契約する必要がある。
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