KDDIが2009年3月期(2008年度)の決算発表説明会を開催しています。注目はやはり他社のHSDPA/HSUPAに対抗するためにRev.Aのマルチキャリア化の導入を検討しているという発言ですかね。時期や仕様はまだ精査中で詳細を明言するのは避けていますが,半期(2009年9月期)あたりには詳細を話せるだろうとのこと。海外事業者ともマルチキャリア導入を協議していてコストをかけずにLTEまでのつなぎとして導入することを見込んでいるそうです。これによって例えば3波束ねればカタログ値としては下り約9.3Mbpsになるので,HSDPAで最大7.2Mbpsとしてサービスしているところと張り合えるというわけですね。また,容量も増えるため効率がよくなるのですが,KDDIとしてはむしろこちらのほうに期待しているようです。他にもいろいろと注目すべき内容が語られていますのでチェックしておくといいですよぉ~
高橋常務によると2009年はauらしい機能を盛り込んだ端末をリリースすることや夏と冬モデルは開発をきっちりした新機能を盛り込んだものを用意するが春モデルは開発費を抑えてデザインなどで勝負するというドコモに近い投入パターンにちなるということも述べられています。
気になったのは,2012年の800MHz帯の再割り当てに伴う1X CDMAのWINへの移行を2009年度は強めていくというところで,WIN対応機種の契約数がかなり増えると予想しているところ。1X CDMAユーザーに向けたなんらかの施策なども出てくるのかもしれません。今は主にドコモに対抗するために販売促進費を多めに出しているようなので意外と機種によってはお買い得なのかなと思ったりもしました。