ウィルコムが会社更生手続開始の申立を申請

ウィルコムが本日2010年2月18日(金)に行われた取締役会にて会社更生手続開始の申立を行うことを決議して東京地方裁判所に申立を行ったことを発表しています。ただちに東京地裁から保全処分・監督命令兼調査命令等の諸命令の発令を受けたとのこと。これによって昨年9月から進めてきた産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法所定の特定認証紛争解決手続「事業再生ADR手続」はクローズ。ひとまず倒産ですね・・・(つд⊂)

内容としては既報通りで大体以下のような感じ。少なくとも現状のサービスはこれまで通りに継続されるのでユーザーはこれまで通り使っていて大丈夫かと。なんだかすでにこんな話もあるそうでいいの?>SBさん というわけで,070(PHS)が消滅するまで使い続けるぞ!っと。引き続き応援していくでありますフレーヾ(゚ー゚ゞ)( 尸ー゚)尸_フレー また,本日16:30から久保田社長出席による緊急記者会見が開催されるとのこと。

  1. 現在のサービスはこれまで通り提供を継続
  2. 負債総額1732億6900万
  3. 1100億円規模の債務の放棄・圧縮を求める
  4. 通常取引による買掛金等は保護する
  5. 企業再生支援機構の支援は、25日頃に決定の見込
  6. 企業再生支援機構より100億の運転資金借受け(企業再生支援機構による出資とはならない)
  7. 現行の資本金は100%減資(カーライル・京セラ・KDDIはゼロに)
  8. アドバンテッジパートナーズとソフトバンクが出資内定
  9. ソフトバンクは2.5GHz帯の割当条件に則って1/3以下の出資予定
  10. 現行PHSサービスと次世代PHSサービスの分割を検討

記者会見の質疑応答。内容はnagaimichiko@Twitter(CNET永井美智子氏)から。itm_enterprise@Twitterhisa_kami@Twitter(フリージャーナリスト神尾氏)にもいろいろとTSUDAられてますね。既存のPHS事業とXGP事業の分離については否定的見方を示していたそうです。ドコモを使ったMVNOは継続できるようにドコモにお願いしているとのこと。

Q:なぜ更生法申請に至ったか
A:昨年9/24のADR申請により、新規獲得が難しく、解約も増えたことが更生法適用につながった
Q:ケータイ市場自体飽和しているが今後は?
A:ケータイとは違うナローバンドとして、病院向けや低価格サービス、ATMのデータ通信など市場は今後も開拓していける
Q:XGPの今後は?
A:ユニークな技術として存在感はこれからもある。支援パートナーとの相談次第だが、先方は積極的と聞いている
Q:ソフトバンクとの関係は?
A:支援を依頼した段階 今後具体的に詰めていく
Q:スマートフォンの開発は?
A:シャープにこれからも依頼する。Windowsベースになるだろう
Q:免許申請時に言っていた想定は嘘だったのか?
A:PHS事業で得たキャッシュフローの投資でXGPへの投資をまかなえると思っていたが、金融危機で金融機関からも株主からも資金を得られなくなったのが誤算だった
Q:他のパートナー候補は?
A:現状、具体的なプランの提案を受けているところはソフトバンクとアドバンテッジパートナーズ以外にない
Q:純減がつづいているが?
A:A:資金がなく、マーケティング費用が出せなかったのが最大の理由。顧客離れというより新規が取れていないことが問題
Q:上場ができていればちがった?
A:それなりの資金が確保でき、マーケティングやコスト削減への投資、XGPへの投資ができて今とはまったく違った姿が描けていただろう
Q:経営責任は?
A:今日取締役全員は辞任願をだした。社長は管財人として会社にのこり、再建を手だすけする
Q:社長のいまの気持ちは?
A:リファイナンスができればと思っていたが、財務的な厳しさを日々感じ忸怩たる思い。機器向けの通信市場を考えるとまだ大きな成長の可能性はあるので、今後も思いっきりやっていくことを期待したい
Q:顧客への取り組みは?
A:変わらずサービスを継続的に提供するのでご愛顧ください、ということに尽きる
Q:リストラは?
A:できるだけ雇用を維持したいが、パートナーの意向を聞いてから。途切れることなくサービスを継続することが大事なので、今日を起点にできるだけ前向きに継続に向けてがんばるよう社員に指示をだした。社員がこれまでこの会社をひっぱってきてくれた これからも継続的に満足してもらえるためには書かせない人たち 自分たちの役割果たして、満足度上がるようにサービスすることが大事なので、がんばって欲しいということばを投げかけたところだ。
Q:株主は100%減資になる?
A:100%減資で責任を取ってもらうことになっている

続きは各メディア記事で(。・ω・。)ノシ

 株式会社ウィルコムは、本日開催の取締役会において、会社更生手続開始の申立を行うことを決議し、東京地方裁判所に申立を行い、直ちに同裁判所より保全処分、監督命令兼調査命令等の諸命令の発令を受けました。なお、弊社が進めてまいりました、産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法所定の特定認証紛争解決手続(以下、「事業再生ADR手続」といいます)につきましては、本申立に先立ち、同手続の終了が決定されました。
 以上、お知らせいたしますとともに、このような事態に至り、関係する皆様におかれましては、多大なる ご迷惑とご心配をおかけすることとなり、誠に申し訳なく深くお詫び申し上げます。

 弊社においては、上記のとおり会社更生手続開始の申立を行うとともに、弊社事業の再建に関して、事業の再生支援を目的とする株式会社企業再生支援機構(以下、「企業再生支援機構」といいます)に対し、弊社の主力行である株式会社三菱東京UFJ銀行と株式会社みずほコーポレート銀行と連名にて本日支援の申込を行い、同機構において弊社に対する支援につき検討していただいております。
 また、弊社に対する支援について、アドバンテッジパートナーズ有限責任事業組合がサービスを提供するファンドおよびソフトバンク株式会社とも協議させていただいております。
 今後は、企業再生支援機構より支援決定を受けられるよう尽力し、スポンサー候補の支援を受けつつ、裁判所及び監督委員兼調査委員の監督のもと、事業再建を進めていく所存です。

 尚、本申立後においても、次の通り、弊社の事業については従前通り継続し、提供いたします。
■ お客様に対しては、従前通りのサービスを継続して提供いたします。
■ お取引先様との商取引債権に関しても、裁判所から包括的に弁済を認める決定を頂戴しており、従前通りのお取引条件にてお支払いさせて頂きます。

 以上の通り、弊社は本日付で会社更生手続開始の申立を行いましたが、今後とも弊社の事業継続に支障はなく、お客様へのサービス提供も従前通り継続させて頂きますので、引き続き弊社サービスをご愛顧頂きますよう、お願い申し上げます。また、お取引先様との取引への影響もございませんので、引き続き弊社事業にご協力頂きますよう、お願い申し上げます。
 今後は、企業再生支援機構より支援決定を受けられるよう尽力し、スポンサー候補の支援を受けつつ、裁判所及び監督委員兼調査委員の監督のもと、会社一丸となって事業再建を進めていく所存ですので、何卒、ご理解とご協力を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。

1.申立の経緯
 弊社は、これまでPHSシステムを中軸に据えた移動体通信サービスを提供してまいりましたが、移動体通信業界における競争が激しくなる中、サービスの大幅な発展を図り、事業機会の創出・収益基盤の拡大を実現するため、現行のPHS事業に加えて、高速モバイルデータ通信「WILLCOM CORE XGP」事業を展開していくこととなりました。
 しかしながら、このようなXGP事業の展開等に係る事業投資は、弊社の財務面での負担をもたらす結果となり、2009年9月、弊社は、財務体質の抜本的な改善を機動的に推進することを目的として、事業再生ADR手続を申請するに至りました。
 その後、弊社においては、事業再生ADR手続において債権者各位との協議を重ねてまいりましたものの、同手続内で事業再建を実現するには至らず、弊社を取り巻く環境の下で事業再生を実現するには、会社更生手続の申立を行うことが最善であると判断し、本日、東京地方裁判所に申立を行うに至ったものです。

2.負債総額
 2,060億円(平成21年12月末日 単体)

3.今後の見通し
 企業再生支援機構及び上記スポンサー候補の支援を受けつつ、裁判所及び監督委員兼調査委員の監督のもと、金融機関各位、お取引様各位その他関係者の皆様のご支援、ご協力を賜わり、事業を適切に継続していくとともに、早期の再建に向けて全力を尽くす所存でございます。

4.その他
 弊社子会社である株式会社ウィルコム沖縄は、本申立による影響はなく、今後とも従前通り事業を継続してまいります。

※当社と資本関係のある一部お取引先様債権のお取り扱いにつきましては、別途のお願いをしております。

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11 thoughts on “ウィルコムが会社更生手続開始の申立を申請”

  1. タフでお洒落な実力派

    本日3回目の更新。ホント、今日はニュース多過ぎだぜベイベー。
    まずはWILLCOM倒産の続報など。
    ウィルコムが
    会社更生手続開始の
    申立を申…

  2. ■ウィルコム、会社更生法を申請 社長ら取締役全員辞表-原因はやはり、消費者ニーズを追求しなかったことか?
    こんにちは。ウィルコムが事実上倒産しました。原因は消費者ニーズを追究しなかった、あるいはできなかったことだと思います。私自身、2回ほどウィルコムのデータ通信カードを使っていた時期がありますが、今は使っていません。ウィルコムやはり、AirH(エア・エッジ)が有名で、PHSの高速で低廉な通信が魅力でしたが、今ではその魅力も色あせていました。ウィルコム昨年社長が交代しましたが、結局はこのような結果になってしまいました。私のブログでは、ウィルコムの今日の事態はもうすでに10年以上前からその根があったことを私の経験を交えて掲載しました。詳細は、是非私のブログを御覧になってください。

  3. ここを含めて一部のマニアユーザー以外の
    いわゆる一般ユーザーを軽視してましたし。
    料金体系、サービスも乏しかったし。
    当然と言えば当然でしょうね。
    まぁコレを機に業務向けを別にして
    個人向けは熱狂的な一部ユーザー向けに
    特化して生き残るしかないでしょうね。

  4. たしかに矛盾してますが、正直な話、今後立て直して
    魅力的なサービスや料金体系を提供しても
    一般ユーザーはそっぽを向いたままだと思うので。
    それなら今のまま、一部のマニアユーザーのためだけに
    規模を大きく縮小して継続するしか個人向けは
    やっていくしかないと思ったからです。
    このサイトの主催者を含めて、ウィルコム信者な
    マニアユーザーなら(携帯と比べて)高額な料金体系でも
    その技術力(通信品質など)の良さだけで
    支払ってくれますから。
    もちろん代償として大都市圏オンリーになって
    今までの全国網はほぼ見捨てる事になるでしょうが。

  5. 毎度の事ながらこういう事態になると『それ見たことか』式の発言が出てくるのがウザいですねw
    次は再建計画の内容が注目されるところです。
    一応事前情報としてはPHS:機構100%/XGP:AP66%・SB33%というのがありましたけど、機構撤退でこの比率がどうなることやら。PHS会社にAPが100%、とするとXGP会社と合わせて出資額が大きくなりすぎるのではないかと思いますし、とはいえSBがPHS会社に出資するいわれもないでしょうし。
    # 引用部分にもありますが、ウィルコム沖縄は会社更生法適用申請をしていないというのはもうちょっと注目されてもいいんじゃないかと…。

  6. その代わり、成功したりなんかして注目されると
    同じように「それみた事か。先見の明があった」式の
    発言をされるんですから、ウザさはお互い様でしょうw
    何年か前の某ダイヤモンド誌でのXGP権獲得の
    応援写真なんてそうとうウザかったですし。
    それにわたしはmixi日記や自分のブログでも数年前から
    同じ事を書いてますし。
    (ならHNをさらせと言われるでしょうが
    売名行為で書き込んでるんじゃないので)
    そういわれるのは悲しいものがありますが、
    まぁ妄信的信者では、
    そう言って溜飲を下げるしかないでしょうが。

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