ウィルコムの独自イベント「WILLCOM FORUM & EXPO 2008」にて副社長近氏が講演を行って現行PHSのさらなる高度化により通信速度を最大3.2Mbpsまで拡張することを検討している方針であることを示しています。これは高度化PHS「W-OAM」をさらに発展させるもので,多重化を現在の8Xから倍にする16Xにして最大1.6Mbpsに拡大する「W-OAM type-G 16x (仮称)」,非対称高速化でW-SIMでも下り(ダウンロード)速度を最大800Kbpsに拡大する「W-OAM type-AG 8x (仮称)」,さらには,type-AG 8xを4つ束ねることで下り速度を最大3.2Mbpsに拡大する「W-OAM type-AG 32x (仮称)」といったものとなります。このあたりまでは技術的なめどがたっているらしいです。まぁ,32xは4枚挿しってことなんだと思うんですけどね(^_^;
また,先日のGSM対応W-SIMの話の延長としてソフトウェア無線(SDR)技術を使ってハードウェアを統一してPHSだけでなくGSMやUMTS(W-CDMA)などといったものに対応させたW-SIMを出して最終的にはインフラフリーな世界展開をめざしたいということですよo(*^▽^*)o GSM/PHS/W-CDMAあたりまで対応してくれればかなり魅力的ですよねぇ~(≧▽≦)ノ
喜久川さんや近さん,土橋さん,黒澤さんあたりの発表資料を自力でゲットしたのでとりあえず近さんの資料を置いておきますね。発表を聞いた人でスライドの写真を撮影した人はアップロードしてくれるとありがたいです。後,すでにWikiの関連項目が更新されてました。ありがとうございますm(__)m
そういえば,中国の通信事業再編がだいぶ見えてきたみたいなこともこのGSM版W-SIMに関係あったりするんですかね?今のところウィルコムと提携関係にある中国網通が中国融通のGSM網を譲り受けるなんて話もあるようですし(^_^;
関連リンク
- ウィルコム近氏、現世代PHSの下り3.2Mbps化に言及(ケータイWatch)
- 「マイクロセルの次世代PHSが実効速度では優位に」,ウィルコムの近副社長が力説(日経ITPro)
- ウィルコム土橋氏、D4利用シーンやスマートフォン導入事例を紹介(ケータイWatch)