WILLCOM CORE MODULE FORUM（WCMF）がGoogleが参加するOpen Handset Alliance（OHA）が開発を進めているケータイ／モバイル向けミドルウェア「Android」をW-SIM開発用リファレンスボード上で動作させる取り組みにおいて，通話デモを行ったことを公開しています。これによると，通話デモは「Android SDK」に含まれるGSM用の音声通話制御部分をそのまま利用し，W-SIMとの間に制御アプリケーションを導入することで実現したとのこと。今後はパケット通信をW-SIMで行なえるよう開発が続けられる見込み。
デモは，WCMFのLinuxワーキンググループに参加している富士通ソフトウェアテクノロジーズとフリースケール・セミコンダクタが手がけており，i.MX31（ARM11）搭載リファレンスボード（Skuld/スクルド）が利用されている。音声通話を実現するにあたり，SDKに含まれるGSM制御部分とW-SIMを中継するアプリケーションで実現されているが，W-SIMを直接制御できるようにするにはRIL（Radio Interface Layer）ソフトウェアが必要となり，RILを利用するにはOHAへの参加が必要となるということだが，WCMFはまだOHAに参加していないため実現できていないようだ。今後，WCMFがOHAに参加するかどうかも含めて会員企業の意向を踏まえながら検討していくとのこと。というか，サクっと参加しない理由はあるのだろうか？Android関連ではアメリカではVerizonが採用を検討しているなんて話もありますが，ウィルコムやWCMFにも期待したいところです。
![[IMG] 20071206_wcmfandroid_01.jpg](http://s.memn0ck.com/20071206_wcmfandroid_01.jpg)