イー・モバイルがW-CDMA/HSDPA網を用いたデータ通信サービスにおける「MVNO(仮想移動体通信事業者)」向けの標準プランを策定・公表しています。総務省が2008年5月に「MVNO事業化ガイドライン」を再改定した際に,MVNOが事業計画を立てやすくする「標準プラン」の策定および公表を「MNO(移動体通信事業者)」であるNTTドコモ,KDDI,ソフトバンクモバイル,ウィルコム,イー・モバイル,UQコミュニケーションズの6社に対して要請していたことを受けて公表したことになります。月額費用としてネットワーク接続や接続装置および回線維持の標準的な料金を想定したもので,700万円/10Mbpsや40万円/1ポート,1,100円/1契約者といった設定になっています。また,2008年8月のエリア拡大実績も公開されていますよ(。・ω・。)ノシ
ところで,もとひこさんにも指摘いただきましたが,NTTドコモの日本通信に対するMVNO契約では,1,500万円/10Mbpsおよび110円/1契約者となっており,やけに契約(端末)当たりの徴収料金が高く設定されています。日本通信はエリアなどのインフラ充実度などを考慮して,どちらかというと契約するのに難攻不落だと思われたドコモと交渉して権利を勝ち取ったわけですが,もしかしたら,うまく回線を詰め込むことで利益を出すというMVNOならではのメリットにおいて,イー・モバイルの条件がよろしくないというのもあったのかもしれないですね。ちなみに,ウィルコムのMVNO契約は,帯域課金として3,000万円/8Mbpsというのがよく言われていますが(今も同じかどうかは不明),契約者あたりの課金とかってのはどうなっているんでしょうね?最新の情報も欲しいところでです。
関連リンク
- イー・モバイル、MVNO向け”標準プラン”公表(ケータイWatch)
- イー・モバイル、MVNO向けのレイヤー3接続標準プランを公表(ITmedia)
- イー・モバイル、MVNO向けモバイルデータ通信サービスの標準プランを公表(RBB TODAY)
- イー・モバイル、MVNO事業者へのデータプランを公表–10Mbpsで月額700万円(CNET)
- イー・モバイル、MVNO 向けモバイルデータ通信サービス標準プランを公表(internet.com)
- イー・モバイル、JR東京駅全域や東京モノレールなどがエリアに(BB Watch)
- イー・モバイル、8月のサービスエリア拡大実績公示(ITmedia)
- イー・モバイル、8月のサービスエリア拡大実績を発表(internet.com)
- イー・モバイル、8月のエリア拡大地域を公開(ケータイWatch)