もくじ
2007年以降行われている「2.0GHz帯移動体通信サービス」への周波数割り当てについて
概要
2.0GHz帯(2,010MHz〜2,025MHz)の周波数帯での携帯電話事業参入を目指していたアイピーモバイルが、2007年12月12日に免許を返上した (参考:1.7GHz・2.0GHz(IMT-2000))。同周波数帯の再割り当てが2007年末から行われているが、以下ではその概要を列挙する。
註:2005・2006年に、1.7GHz帯と共に行われた新規事業者への割り当て(その結果アイピーモバイルが認定を受けた)については、このページではなく1.7GHz・2.0GHz(IMT-2000)を参照。
基礎的条件
- 周波数帯は2,010MHz〜2,025MHz。
2,010MHz
2,025MHzTDDバンド - FDD方式(周波数分割複信方式)は、上下の組となる周波数帯を確保できない為不可。TDD方式(時分割複信方式)の通信方式とする。
IMT-2000(3G; 第3世代携帯電話)のTDD方式、TD-CDMA、TD-SCDMAを技術的条件とする。
後述するように再割り当てではIMT-2000限定という条件のみならず、携帯電話という指定も外されている(つまりBWA的な利用もOK)。
2007/12/20:技術的条件について審議開始
- 2GHz帯におけるTDD方式を活用した移動通信システムの技術的条件について審議開始(総務省)(2007/12/20)
技術的条件(案)では次の方式を認める方向で、パブリックコメントを募集している。これらのうち前4者は2.5GHz帯BWAの技術条件で指定されたもので、UMB-TDD、E-UTRA TDDはいわゆる3.9Gの方式(及びその予定となるもの)。
- モバイルWiMAX
- IEEE 802.20 625k-MC(iBurstの拡張方式)
- IEEE 802.20-Wideband
- 次世代PHS
- UMB-TDD(IEEE 802.20-Widebandに類似?)
- E-UTRA TDD(LTE-TDD)
2008/6/9:パブリックコメント募集
- 「2GHz帯におけるTDD方式を活用した移動通信システムの技術的条件(案)」に対する意見募集(総務省)(2008/6/9)
- 「2GHz帯におけるTDD方式を活用した移動通信システムの技術的条件(案)」に対する意見募集の結果等(総務省)(2008/7/28)
2009/1/21:諸制度整備に関するパブリックコメント募集
2009/1/23:割当指針案等に関するパブリックコメント募集
(参考) 参入予定事業者
免許申請を予定している、あるいは検討している事業者について。
CATV事業者(未定):iBurst
- 【ケーブルテレビ ショー2008】古河電工と京セラ、2GHz帯の高速無線技術「iBurst」をデモ(BBWatch)
- 京セラ、iBurstの説明会を開催〜2GHz帯の再割当を目指す(ケータイWatch)
具体的な事業者名などは明らかにされていないが、現在のところCATV事業者をターゲットとして、10社程度と交渉を進めているという。