韓国メーカー「Pantech&Curitel」がau向け端末で日本参入へ

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低価格帯端末や高機能なスマートフォンに向けた海外メーカーの参入が増えてきており、特に海外でW-CDMA方式が普及してきたことからNTTドコモやボーダフォンについてはすでにNokiaやMotorolaから機種が出ており、さらにLG電子やSumsungなどの参入の噂が立っている。こういった中で、auについては海外でCDMA2000 1xを採用しているキャリアは多数があるが、利用周波数帯の違いからなかなかそのまま海外向けの機種を持ち込むだけで利用できないという壁がある。しかしながら、先日総務省のウェブサイトにて公開された技術基準適合証明または工事設計認証に、韓国メーカーのPantech&Curitel Communications(パンテック＆キュリテル)製「A1405PT」という機種がテュフ・ラインランド・ジャパン（株）による工事設計認証(005XZAA0007)を2005年5月19日(木)に受けていた。

• 技術基準適合証明等の公示（総務省）
  • 平成17年5月後半 テュフ・ラインランド・ジャパン[PDF]

Pantech&Curitelは、韓国の自動車メーカー「現代(Hyundai)」の携帯電話部門であったCuritelを、2001年にPantechが買収したことでできた会社です。さらに、最近ではSKテレコムの携帯電話子会社である「SKテレテック」を買収したことで、韓国における携帯電話メーカーとしては、LG電子を抜き、Samsungにつぐ第2位となるメーカーです。今後は、パンテック系列の携帯電話は、韓国では「Curitel」および「Sky」ブランド、海外では「Pantech」ブランドを用いて展開するようです。これもあり、メーカーとしては「Pantech&Curitel」となっていますが、型番には「Pantech」の意味の“PT”がついているような感じです。ちなみに、Pantech、Pantech&Curitel、SKテレテックの3社をあわせて、3年以内に世界第5位の携帯電話メーカーとなることをめざしているようです。

私が最近見たのは「WIRELESS JAPAN 2005」のRenesasブースに展示してあったムービーケータイ「PH-L4000V」です。Curitelのウェブサイトを見ると回転＆スライド型など個性的な端末が並んでいます。とはいえ、今回の「A1405PT」はCDMA2000 1xですし、なにより低価格帯である1000番台ですので、比較的低機能な普及モデルなのでしょう。ただし、低価格帯のものである程度ノウハウを掴んで市場価値があると判断すれば、高機能向けでの参入もあるでしょう。それこそスマートフォンのような端末も！？個人的には、ドコモやボーダフォンに比べて、auはやや海外メーカーが入ってきにくいのかなと思っていただけに、こうやって参入してきそうな足音が聞こえてくると嬉しくなります。やはり、国内メーカーでガチガチに固めた状態はあまり市場として健全な気がしないというだけですが(^^;

• ワイヤレスジャパン2005のRENESASブース～SH-Mobile搭載端末やモバイルIPテレビ電話端末などを展示（memn0ck.com）

WIRELESS JAPAN 2005のルネサスブースにあった「PH-L4000V」。

その他にも、今年1月にTELECにおいて技術基準適合証明を受けていたボーダフォン向け東芝製「Vodafone 903T」や同じくボーダフォン向け東芝製「Vodafone 803T」、au向け京セラ製「CDMA A5515K」などが工事設計認証を受けています。また、一部情報ではau向け三洋製「CDMA A5514SA」という機種が技術基準適合自己確認されています。

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