もくじ
ウィルコム向けセイコーインスツル製データ通信カード端末「AX420S」。
概要
ウィルコムのカード型PHSデータ端末となるセイコーインスツル(SII)製「AX420S」は、高度化PHS規格「W-OAM(WILLCOM Optimized Adaptive Modulation)」に対応したCFカード型端末 (Type I) である。4xパケットに対応しており、理論最大通信速度は204kbpsと、従来の4xパケット128kbpsの1.6倍になっている。2006年3月9日(木)発売。
(財)テレコムエンジニアリングセンター(TELEC)において2005年12月15日(木)付けで工事設計認証を受けている。認証番号は、001JXAA1118となっている。
MVNOへの採用
AX420SはWIPSに対応しており、以下のMVNO事業者に採用されている。型番もそれぞれ変更されている。MVNO各社のサービス、料金についてはそれぞれのまとめを参照。ただしあまり内容がないよう。
製品情報
- 技術基準適合自己確認 平成17年10月[PDF](総務省)
- http://www.tele.soumu.go.jp/j/material/proof/2005/022jiko.pdf
- WILLCOM「AX420S」やVodafone「705T」などが各認定機関を通過(AirBlog)
- http://www.memn0ck.com/blog/2006/01/willcomax420svo.html
- WILLCOM「AX420N」「AX520N」などが技術基準適合自己確認に登場(AirBlog)
- http://www.memn0ck.com/blog/2005/12/willcom_ax420nax520n.html
- WILLCOM「AX420S」がJATE通過
- http://www.jate.or.jp/jp/tanmatsu/20051216_20051231.shtml
- ウィルコムの高度化PHS通信規格W-OAMに対応したCF型データ通信カード「AX420S」の発売について(プレスリリース)
- http://speed.sii.co.jp/pub/corp/pr/newsDetail.jsp?news=1249
主な特長(プレスの抜粋)
1.W-OAM(※)対応
最大約204kbps(4xパケット通信時)の通信が可能となりました。またW-OAMにより、常に最適な変調方式を選択して通信します。W-OAMは、電波環境のよい場所ではより高速な通信方式を、電場環境の悪い場所ではより安定した通信方式を選択し、状況に応じて最適な通信環境を提供します。
2.新しいタイプのアンテナを搭載
ボタンを押すだけで自動的に立ち上がる新しいタイプのアンテナを搭載することにより、スタイリッシュなデザインのデータ通信カードになりました。
3.国際ローミング対応
ウィルコムが提供する国際ローミングサービスに対応していますので、海外(台湾、タイ)での利用も可能です。
4.MEGA PLUS対応
データ通信時の体感速度を向上させるウィルコムのサービス「MEGA PLUS」に対応しているので、より快適なデータ通信が可能です。(別途利用料金がかかります。)
5.簡単セットアップ、診断プログラム添付
ドライバのインストールや通信の設定が簡単に行えるセットアップCD-ROMを同梱しております。また、SII独自開発の「カード診断プログラム」も添付しましたので、通信がうまくいかないときなど、簡単な操作で原因の診断が可能です。
6.位置情報通知対応
基地局の情報をセンターに通知し、現在地を知らせる位置情報通知機能に対応しています。
位置情報提供会社へのお申し込みにより、位置情報通知機能を利用したサービスを利用することができます。データカードの現在地を把握できることにより、新しい業務システムの構築やパソコンのセキュリティ性を高めることが可能になります。
※W-OAM(ダブリューオーエーエム)とは?
WILLCOMの高度化PHS通信規格で、WILLCOM Optimized Adaptive Modulationの略。
「W-OAM」は電波の状態に応じて、より高速な変調方式を自動的に選択する。現在のQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)に加え、電波状態が良好な時には、より高速な8PSK(8-Phase Shift Keying)による変調に切り替え、電波状態が不安定な時には、より安定性が高いBPSK(Binary Phase Shift Keying)による変調に自動的に切り替える通信規格。
新しい規格のため基地局が対応していなければならず、対応エリアはデータ通信利用の多い都市部を中心に順次拡大予定との事。
主な仕様(プレス抜粋)
前機種のAH-S405Cと比較してみよう。
商品名 | 通信機能内蔵CFカード | |
型式 | AX420S | AH-S405C |
価格 | オープンプライス | |
発売開始日 | 2006年3月9日 | 2003年10月30日 |
形状 | Compact Flash TypeⅠExtended準拠 | |
(PCカードアダプタ装着時) | PCカードTypeⅡExtended準拠 | |
外形寸法 | 42.8×57×3.3mm | 42.8×55×3.3mm |
重量 | 約16g | 約14g |
(PCカードアダプタ使用時) | 約39g | 約37g |
使用電源 | DC5V/3.3V(CFスロットまたは、PCカードカードスロットより供給) | |
消費電流 | 約210mA(4xパケット通信時平均) | 約170mA(4xパケット通信時平均) |
制御コマンド | ヘイズATコマンド準拠 | |
通信方式 | 4xパケット方式、2xパケット方式、1xパケット方式、 フレックスチェンジ方式、64kPIAFS方式、32kPIAFS方式 | |
W-OAM対応 | ○ | × |
付属品 | PCカードアダプタ・セットアップCD-ROM・取扱説明書(保証書) | |
付属ソフト | ユーティリティソフト(カード診断プログラム含む) |
一行コメント
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コメント 名前(省略可) タイムスタンプを更新
- 2008-05-02 (Fri) 08:25:03 WM6では使えん。なぜだ・・・。
- 2006-01-27 (Fri) 18:01:03 ↓http://www.necinfrontia.co.jp/company/press/2006/060127.htm
- 2006-01-27 (Fri) 18:00:30 自営標準第3版対応の親機とPIAFS通信が可能
- 2006-01-18 (Wed) 15:24:11 CF型で、8xのBPSK/QPSK/8PSKだと嬉しいのだけれど・・・
- 2006-01-17 (Tue) 18:05:37 >16:56:07 えっ!それじゃあ、思いっきり、AX420Nとセグメントかぶりまくりですね。それとも何か独自の機能が…
- 2006-01-16 (Mon) 12:03:43 音沙汰なしで、まさか撤退!?かと思ってたSII久々に来ましたね!
- 2006-01-14 (Sat) 16:56:07 多分違う。CF型はAXでは無い型番になるだろうと思います。
- 2006-01-13 (Fri) 11:32:04 これって、AH-S405Cの改良版と考えてよろしいのでしょうか?コンパクトフラッシュ型で192kbps?